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小帯異常、ハート型の舌
2023年3月30日
こんにちは、静岡市清水区のわたなべミント歯科です。
検診の時に見るのは虫歯があるかだけではありません、歯茎の状態や歯並び、小帯なども見ています。市や、園の検診などで前歯の中央につながる肉の筋(上唇小帯)、舌の下からつながる筋(舌小帯)を、指摘される場合があります。
上唇が太いと前歯の間に入り込み歯がすきっ歯になることがあります。永久歯に変わる時に切るかどうか判断ことが多いです。
また舌小帯が短いとベーっとした時に引っ張られてハートになる事がありハート舌と呼ばれます。
舌小帯の短縮の程度は舌の先をどの程度あげられるかによって軽度・中等度・重度に分けられますが、中等度以降は口の横に舌の先をつけることが難しかったり、唇をゆっくりなめることも苦手です。発音では、ラ行がダ行に近く聞こえたり、速く言おうとすると舌がもつれることがあります。
舌小帯短縮症に対する治療には、手術と機能訓練があります。舌小帯短縮の程度が軽度の場合は、舌を上手に動かすトレーニング(機能訓練)を行うだけで症状が軽減される場合もあります。トレーニングだけでは舌の動きを改善するのが難しいと判断された場合には、舌小帯のヒダを切る手術(舌小帯伸展術)を行います。術後は、瘢痕収縮の防止や、動きやすくなった舌を上手に使いこなせるようにするために、機能訓練を行います。
発音が完成する時期に機能訓練を日常に取り入れるだけで変わることもあるので、まずは知ることが大切だと考えます。お困りのことはご相談ください。