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歯の詰め物は劣化します!

2024年4月10日

こんにちは、静岡市清水区のわたなべミント歯科です。桜がさき、すっかり春になりましたね!病院の前を通るピカピカのランドセルの一年生に元気をもらっています。

さて、歯科医院で1日で終わる治療の一つにプラスチック修復があります。
前歯や比較的小さな虫歯で行いますが、見た目が白く、治療費も安価です。
しかしながら一生持つかと言われると、それは違います。
詰め物、かぶせ物の寿命は材質によって違います。
教科書では、保険のコンポジットレジン(CR)はプラスチックなので2~3年、保険の金属の詰め物は3~5年、金属のかぶせ物は5~7年程度、自費のセラミック治療は10年以上といわれています。
お口の中は非常に過酷な環境です。
熱いもの、冷たいもの、辛いもの、甘いもの、すっぱいもの、固いもの、やわらかいもの、ねばねばしたものなど本当にいろいろなものが入ってきますし、口腔内は約3000~5000億もの細菌が存在しています。さらに物を噛むたびに60〜80Kgの負荷がかかります。
このような環境に常にさらされていれば、プラスチックはもちろん、たとえ金属であっても劣化してくるのは仕方ないとも思えてきます。
それに対しセラミックやジルコニアは陶器の食器、ダイヤモンドと同様と考えれば、丈夫で汚れも付きにくく、いろいろな環境に耐えられますので、プラスチックや金属と比べ寿命が長くなるのは当たり前のことなのです。
では例えば寿命が5年程度と言われている銀の詰め物を10年前に装着した場合、それを外して新しく作り直したほうがいいのでしょうか?
患者さんに聞かれることも良くあります。
いろいろと考え方はあるとは思いますが、寿命以上の時間が経っていてもそれを外して新しくやり直す必要はないとお話ししています。
詰め物やかぶせ物を新しくやり直すのは、あくまでその歯がむし歯になってしまった場合や、大きな段差になった場合、詰め物やかぶせ物が取れてしまってそれをもとに戻そうとしても適合が悪かったりで、戻すことができない場合になってきます。

しかし、見た目に違和感が出る場合や、すり減って研磨などでは入り込んだ汚れが取れない前歯などのプラスチックはやりかえを希望される方が多い印象です。時間が経つと変色もしてくるので目立つのも一つでしょう。検診ではそう言ったご相談にも乗っています。お気軽に来院ください。