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痛みを伴う顔の腫れ

2024年5月17日

こんにちは、静岡市清水区のわたなべミント歯科です!
先日、急患で歯茎が大きく腫れた患者様が来院され、緊急処置として切開で膿を抜き、抗生物質で鎮静しました。待合室でも終始辛そうで、帰りには麻酔の効果もあって落ち着いた様子で安心しました。

歯科において、歯茎が腫れることは多くありますが、中には顔まで腫れてしまうこともあります。
今回は顔が腫れる原因についてまとめてみます。

一番多いのは親知らずを抜歯した後です。
特に下あごの親知らずで半分以上埋まっている歯を抜いた場合に起こりえます。
普通の抜歯では起こることは少なく、埋まっている歯を切開したり、歯を抜くために覆っている骨や周りのの骨を削ることによって抜歯する必要がある場合に多いです。
傷が大きいときに治る過程として、内部で血液によって治癒を行っているときに腫れていきます。当院では事前に説明し、そのリスクがあれば当日や次の日はお休みの日を選んで予約を取る方が多いです。

次に多いのは歯茎の腫れが大きくなった時です。
これには大きく二つ原因が考えられます。
歯周病由来の腫れまたは根尖性歯周炎由来の腫れ
腫れる部位は見た目には近いですが、原因が違います。
歯周病であれば歯と歯茎の境目から歯周ポケットが深くなり炎症がひどくなると大きく腫れてきます。歯のぐらつきも出てくるでしょう。
根尖性歯周炎では歯の根っこの先端で膿が蓄積し、膿が多く溜まると歯茎も腫れてきます。歯が折れている場合もこの症状が見られます。

今回切開したのは、歯茎の部分が大きく腫れてきており触ると内部に液体が溜まっているようなぷにょぷにょとした感触があり、痛みも伴っていたため早急に切開を提案しました。内圧が下がれば痛みは軽減するので、応急処置だけでもかなり楽になります。落ち着いたら歯の根っこの治療に移ります。

また口腔腫瘍でも起こりえます。
良性や悪性どちらも大きくなる可能性があります。
どの病気であるかに関わらず、腫れがある場合には歯科医院へ受診するようにしましょう。