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女性ホルモンと歯の寿命
2024年6月22日
こんにちは、静岡市清水区のわたなべミント歯科です。さて、日本の平均寿命は女性の方が長いのは有名な説ですが、歯の平均寿命はどうなのかご存知でしょうか?
実は、歯の平均寿命は女性の方が短いのです。
45歳を分岐点に、歯を失う割合は女性の方が上回ります。さらには、一番大事にしたい下の奥から6番目(第一大臼歯)は男性よりも3年も短いというデータが出ています。
これはどうしてでしょう。
主な理由の一つに女性ホルモンが関係しています。
女性にはいくつもの節目がありますがここで起こるホルモンバランスの変化は、お口の中の組織や粘膜に影響を及ぼすため歯周病にもなりやすいと言われています。
思春期
最初の大きな変化が起こります。女性ホルモンの分泌が活発になり、歯石がつきやすくなったり歯茎が歯肉炎になりやすくなります。またこれは男女問わずですが、歯磨きへの意識は低くなりがちな年齢ですので、知らぬ間に生えたばかりの奥歯に虫歯を作りやすくなります。
妊娠、出産期
この時期は30から70%の人に歯肉炎が見られます。妊娠により免疫にも変化が出るため歯周組織には影響が出ます。普段より歯茎の赤みが増したり口臭がしたり出血したりします。また悪阻などで口の中は酸性に傾き虫歯にもなりやすいと言えます。また体調により歯磨きがしづらかったりもするので、安定期に妊婦健診と合わせてお口の中をクリーニングしたりフッ素を塗布したりすることをお勧めします。
中年期
家庭、仕事など色々忙しく色々重なるこの時期は、不規則な生活や食生活も偏りが出たり、自分のことはおろそかになりがち。知らぬ間に歯周病や虫歯が進行してしまいます。じかんができたら…と思っているうちに歯を失う可能性があります。年に数回ですので定期検診を受けましょう!
更年期
女性ホルモンが低下してきます。更年期障害のひとつ、ドライマウス。唾液の分泌が減り口の中が乾燥していると口臭、歯周病の進行、知覚過敏や味覚障害、舌が黄色くなってくるなどお口の中の変化は著しくなります。骨密度の低下や免疫力の低下の全身状態とともに予防していくことが大切です。
ビタミンやカルシウムを意識してよく噛んで食べましょう。
様々なライフステージの過ごし方で将来の歯の寿命は決まります。今回は女性にフォーカスしましたが、ぜひ定期的な検診で予防していきましょう!
お気軽にご相談ください。