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歯の移植

2025年5月15日

こんにちは、静岡市清水区のわたなべミント歯科です。当院ではクリニック増設に向け、工事が始まっており、ご迷惑をおかけしております。皆さまにより良い治療を提供できるよう急ピッチで進めます!

さて、歯を何らかの原因で失った時、その部分を補う処置が必要です。入れ歯、ブリッジ、インプラントと選択肢はありますが、もう一つ、移植も手段の一つです。
当院にも移植の相談は多く来られます。
失った歯の代わりに自分自身の親知らずなどを抜き、元あった場所に戻す方法で
自分の歯の組織(正確には歯根膜といいます)がついた状態で戻すことで骨との結合も期待できます。
しかしながら、移植は誰でも出来るわけではありません。
まず、不必要な歯(ドナー歯)がなくてはいけないですし、
・移植する歯が出来る限り健康である事
・移植する歯の根が複雑な形でない事
・移植する場所に十分な骨の枠がある事
加えて、口腔内が安定した状態でないと適応ができないなど条件はあります。

一般的に移植歯の寿命は5〜10年と言われていますがメンテナンス次第だといえます。移植は必ずしもすべてうまくいくというわけでなく、術後にトラブルを起こすこともあります。 歯が骨とくっつかずに脱落してしまう・移植をした歯が数年後に骨と癒着してしまう・歯根が吸収してしまうことがあります。
よく事前に相談して決めていくのが良いでしょう。

当院にて、移植を行なった症例です。
抜かなくてはならないしたの歯を抜き、上の親知らずを持ってきました。

↑移植直後の状態
骨とくっつくまでワイヤーで固定です。
ブラッシングも丁寧にしてくださっており、安定した状態です。

もし抜かなければならない歯があって悩んでいる場合は、一度お気軽に相談してください。