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生まれつき歯の本数が足りなかったら!

2025年8月21日

大人の歯は永久歯と呼ばれ、上下で28本。(親知らずを除く)
こどもの歯は乳歯と呼ばれ上下で20本です。
 
お子さんの乳歯から永久歯の生え変わり時期には、「なかなか抜けない」「まだ生えてこない」などと心配になこともあると思います。
生え変わりの時期には個人差があるので周りと比べて少しくらい遅くても気にすることはありません。
実際に、うちの子も上の子は、5歳で下の前歯が抜けたのに下の子は7歳になっても抜けていません。どの歯にも2年前後の個人差はあります。

しかし、いくら待っても生えてこず、歯科医院に行ってみたら「先天性欠如(せんてんせいけつじょ)」と診断されることがあります。
これは、生まれつき歯の本数が足りないもので乳歯、永久歯のどちらでも起こります。
特に多いのは、前から2番目の歯と、5番目の歯です。
 
日本人では10人に1人の割合で先天性欠如と言われています。
先天性欠如は、その後の治療を考え早期発見が大切です。早期に知ることは保護者の方にとっても今後を考える利点となると私は考えます。
 
発見するために難しい検査は必要ありません。
歯科医院でレントゲン撮影をすればすぐに分かるのでお子さんは乳歯の段階から定期的に健診されることをお勧めします。
 
市の健診含めて、歯科を受診して判明することが多いです。
 
歯は生後数か月の赤ちゃんは生えていません。そして虫歯菌もいません。
しかし、歯茎の下の骨の中には歯のもとになる歯胚(しはい)という歯の卵があり永久歯の歯胚は胎生3か月半頃から形成が始まります。
 
歯胚が何らかの原因で作られないために先天性欠如が起こります。
 
はっきりとした原因はわかってはいませんが
・遺伝
・妊娠中の栄養不足
・全身疾患の影響
・薬の副作用
などが考えられています。

また、今の人類は昔より噛む回数や食べ物の硬さが変わり、顎が小さくなっています。
進化の中で歯の本数は顎の大きさに合わせて少なくなっていくためそれが原因とも言われています。現に、平成後期生まれ以降、生まれつき親知らずがない患者様は少なくありません。

 
「永久歯がなかなか生えてこないなぁ」と歯科を受診したら生まれつき歯の本数が足りない先天性欠如と診断されて
「永久歯が足りないなんて、どうしたら良いの…」
ともらす保護者の方もいらっしゃいます。
 
生え変わりの永久歯がない先天性欠如にはいくつかの治療法がありますが、一番大事なのは乳歯をもたせる方法。
 
歯並びや虫歯などの問題がなければ20~40歳頃までは乳歯が抜けずにもつこともあります。元々小さい乳歯ですので一生は持たないかもしれませんが、大切にすれば長く持ちます。

個人差がありますが、もしも、抜けたあとには他の治療が必要になってきます。
長くもたせるためには、虫歯や歯周病にならないようにしっかりとケアが大切です。
 
また、この治療法以外を選んだ場合でも、(例えば矯正や、ブリッジなど歯を補う処置をする場合)適切な治療時期になるまで乳歯をつかうのでできるだけ良い状態で乳歯を残しておくことが重要です。
 
乳歯が抜けたあとには当然、スペースができます。
これをそのまま放置してしまうと、周りの歯が隙間を埋めるために動いてしまい、かみ合わせに大きな問題を起してしまいます。

かみ合わせに問題があると、他の健康なはずの歯にも大きな負担がかかりダメにしてしまうことも。

下の歯、前から5番目欠損
上の歯、前から4、5番目2本欠損

当院では、お子様の治療や健診の際に保護者の方が近くにおられる場合は必ずレントゲンを撮影し許可をとっていますのでご安心ください。

こちらも注意してみていきますが、もしも気になるときはお気軽にお声掛けください。