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日本と海外の意識の違い

2026年3月12日

 
こんにちは、静岡市清水区のわたなべミント歯科です。
日本では、歯科医院に行くきっかけの多くが「歯が痛い」「詰め物が取れた」といった“問題が起きたとき”です。保険制度が充実していて、治療費が諸外国に比べて安価で受けられるため、歯科治療に対しての経済的な負担は少なく済みます。そのことで歯科受診や歯科治療に対するハードルも下がります。
 
しかしこの仕組みには予防が軽視される点もあります。
 
* 症状が出る=すでに病気がかなり進行している 
* 比較的気軽に治療が受けられるので、安易に考えてしまいがち
* 歯医者へ行けば治ると思ってしまう
* 何度も治療を繰り返すと、歯の寿命は短くなる
* 患者様の自分の口腔への無関心が強化される
 

海外(予防先進国)の考え方

 
北欧やアメリカでは、「痛くなくても行く」が常識です。定期的に検診・クリーニングを受けることで、虫歯や歯周病を未然に防ぎ、歯を一生守ることを目指しています。
 
特徴的な点:
 
* 定期検診は3〜6か月ごとが当たり前
* 子どものころからフロスが習慣化している
* 予防処置(クリーニング、フッ素塗布、シーラントなど)が充実
* 治療費が高額なため、「病気にならないこと」が経済的にも重要
* 経済的な格差によって歯科治療へのアクセスにも格差ができている


 
実際にアメリカのヒーローは目元を隠していても口元を隠しているヒーローはいません。逆に悪役は、口元がガタガタだったり、歯が汚れているという演出が行われていることが多いです。口元が与える印象がとても大きいのです。
 
 

この違いがどうして生まれたのか?

 
制度の違い:日本は国民皆保険で治療しやすいが、予防への報酬が少ない
文化の違い:「痛くなったら歯医者」の意識 vs 「悪くならないようにケア」の意識
お辞儀の文化 vs ハグやキスの文化  (人との距離の違い:口臭への意識の違い)
経済的背景:海外では治療費が高額なため、予防に投資する方が合理的
 
日本では国民皆保険制度が整っており、虫歯治療の大部分が保険でカバーされます。

先日も、歯周病治療のお掃除はいいからとにかく虫歯だけ直して欲しい!と訴える患者様がいました。もちろん、患者様のご希望どおりに治療のみの処置を行います。しかしながら、歯を支えている骨や歯肉の状態が今後の歯の寿命に大きく関係することを知っているので、私たちは予防をゴールだと考えているのです。

現在では残存歯数(残っている歯の数)が年々増えていて、子どもの虫歯の数は激減しています。これは行政施や、社会的運動、国民の生活習慣の改善による効果あるとおもいます。
ですが、まだまだ日本は予防のために歯医者に行くことは根付いていないなと感じます。

セミナーや学会に行くとわかるのですが、他国と比べて治療費が安いにも関わらず、日本の歯科医療は世界的に高い評価を受けており、高品質な技術と設備が整っています
また日本人特有の繊細な治療は海外の歯科医師からも高い評価を受けています。

当院でも予防をゴールに考えて日々診療にあたっています!痛くなってから、取れたからではなく何もないか確かめる、そんな気持ちで定期検診に来ていただけるような地域に根ざした医院を作り上げていきたいと思います。